「スピリット」について : アニメで犬ばかり見てるアニメで犬ばかり見てる

    「スピリット」について

    • 2012/01/11
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    スピリット スタリオン・オブ・ザ・シマロン
    原題 : Spirit: Stallion of the Cimarron  2002年公開

    今はバリバリ3Dアニメの製作だけを行っているドリームワークスアニメーションも、設立当初はこんな2Dアニメも作ってました。この映画はそんなマイナーじゃないと思いたいですが、これはもっと評価されるべきだと思います。

    あらすじ

    アメリカ西部の地、シマロンで生まれた野生馬スピリットは、母と仲間を愛する群れのリーダー。ある日、開拓者に捕まってしまった彼は、騎兵隊に売られ、毎日厳しい調教を受けることになる。しかし、野生馬としてのプライドを捨てないスピリットは、インディアン・ラコタ族のリトル・クリークと出逢い、彼とともにキャンプを脱走!彼らを待ち受ける様々な苦難に、勇敢に立ち向かっていく―。

    開拓前の豊かな大自然に包まれたアメリカの大地を、力強く駆け回る野生馬スピリットの姿に胸踊らされる冒険物語。スピリットとインディアンの若者との暖かい友情、困難に負けない勇気も熱い感動を呼ぶ。

    DVD裏より



    あらゆる動物をアニメの主人公にしてきたアメリカですが、馬が主人公のアニメというのは案外ありません。ディズニーですら馬がメインの映画というのはファンタジアの一部短編くらいです。

    まずこの映画最大の特徴は、馬が主人公でありながら馬が一切喋らないこと。
    主人公のスピリットは例外としてナレーションとして話しますが、「馬×馬」の解釈は言葉無しで展開されます。
    その言葉無き感情表現を可能にするのが細かい部分まで表現される良質の作画にあります。

    海外アニメならではの大胆な顔の表情だけでなく、馬ならではの体を震わせる動きや手足の隅々に渡る細かい動作が再現され、人間らしくありながら常に馬らしさを薄れさせることはありません。

    壮大な音楽とアメリカ中西部の背景が秀逸で、それを存分に活かす疾走シーンに3DCGを使用することでダイナミックなカメラワークを実現し、どのアクションシーンも飽きさせない構成。

    馬そのもののモデルにも3Dは使用されており、本編のアクションシーンでの3DCGの導入具合は絶妙。恐らく1度見ただけでは3Dと手描きを完全に区別するのが困難でしょう。2Dでも3Dでも高い技術力を持っていたドリームワークスアニメーションだからこそ出来た映像美と言えます。

    ストーリーは「野生馬と調教馬・開拓者・インディアン」が絡み合い二転三転。
    自分を支配しようとする人間を嫌うスピリット。開拓者に奴隷のようにされた調教馬と、インディアンと友情のある調教馬。そして開拓者とインディアンの抗争。

    この関係に呑まれたスピリットが人間をどう理解していくのか。その行程は複雑で先の読めないもので、時として意外な方向に急展開します。だからこそ大冒険のエディングが感動を呼ぶのです。

    そして会話が無いながらも挿入歌があります。



    「マイリトルポニーなんて馬じゃねえ!」って思うような馬マニアの人もきっとこの映画は気に入ると思います。
    馬のくせにぶっとい眉毛で感情表現の深い濃い顔とかリアルすぎる肉感とか引くかもしれませんけど、感情移入すれば多分慣れます。(多分…)


    ちなみにこのアニメ、1995年のスピルバーグが製作したバルトとは深い関わりがあります。

    バルトを製作したAmblimationは1997年に解散。そのときスピルバーグがドリームワークスに移籍した関係でAmblimationのアニメーターの大多数がドリームワークスアニメーションに移動。これによって初期のドリームワークス作品にはバルトの製作者の繋がりがかなりあります。

    例えばキャラクターデザインを行ったCarlos Grangel(カルロス・グレンジェル)はバルトでキャラクターデザインを行っていましたし、バルトの監督をしていたSimon Wells(サイモン・ウェイルズ)はスピリットでストーリーボードを担当しました。

    そのせいか、スピリットって顔がどこかバルトっぽいんです。歌わないしね。

    アカデミーショーにノミネートだけされて受賞を逃した所もバルトっぽいし翻訳が同じく戸田奈津子だし微妙に知名度低いのもほんとバルトにそっくりで・・・ここは似なくていいや。

    アメリカでの興行収入は制作費8000万ドルに対して7300万ドルと・・・
    微妙な結果ですが世界全体やビデオセールスのおかげで失敗はしてないようです。
    評価はおおむねいい映画ですし、特に馬好きな人達からは強い支持を受け続けています。

    馬好きな人はDVD買ってみてね。500円とかで投売りされてるから・・・
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    Author:MASA
    ディズニーなどの海外アニメが好き。特にバルトが大好き。本当に犬しか見てないわけではないけど動物キャラが好き

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