「わんちゃんたちのクリスマスキャロル」について : アニメで犬ばかり見てるアニメで犬ばかり見てる

    「わんちゃんたちのクリスマスキャロル」について

    • 2011/12/24
    クリスマスアニメについて語るのはクリスマスしかないでしょ。

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    わんちゃんたちのクリスマスキャロル
    原題:An All Dogs Christmas Carol 日本語字幕ファイル

    邦題はケーブルか何かで放送されたときのもので、日本では発売されていないアニメ。理由はシリーズ最低のクソアニメで天国から来たわんちゃんファンでも救いようの無いガッカリ続編の最低傑作だから。

    などと言いつつDVD持ってるのです。
    まずクリスマスキャロルとは
    このアニメの題名で言うクリスマスキャロルというのは、チャールズ・ディケンズ原作の“A Christmas Carol”を意味します。これはそれのリメイク。とても有名な話なのでググればすぐ読めます。


    あらすじ

    クリスマスイブのサンフランシスコで犬達がクリスマスの準備をしている。チャーリー達は歌を歌ったりしながら子供達とクリスマスイブのバーティを楽しんでいた。

    その中の一匹「ティミー」はマルサという女の子に飼われている足の悪い小犬で、治療のためにみんなから寄付を募っていた。

    そこに借金取りのカーフェイスが訪れる。カーフェイスは貸し付けた骨の返済を求めるがチャーリー達は返済を拒否。するとカーフェイスは奇妙な犬笛を吹き参加者を洗脳。参加者はとり憑かれたように骨をカーフェイスに渡し始める。さらにカーフェイスは子犬達へのプレゼントやティミーの寄付まで盗んで行ってしまった。


    この歌のシーン、こいつら何かおかしい
    怪我人のティミーをボンボン放り投げてる

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    怪我が良くならないわけです。むしろこいつらが怪我の原因でしょう。

    このカーフェイスは悪役としては立派です。
    でもスクルージーは犯罪者とは違うでしょ!?

    それにチャーリー達も大人の都合で借りたものを返さず返済渋っていたがために差し押さえられたんですから同罪です。

    チャーリーとイッチーはカーフェイスのアジトに出向き盗まれた物を取り返しに行くが、そこで悪魔の「ベラドーナ」と対面する。謎の犬笛を作った犯人はベラドーナで、彼女達はこれの巨大版を製造して街中の犬達を洗脳しクリスマスを破滅させようと企んでいた。


    「ベラドーナ」というのは、このクリスマスキャロルの1つ前に制作されていたTVシリーズのキャラです。
    このアニメは天使のわんちゃんの続編ですが系列が非常にややこしくなっています。

    まず1989年に1作目の「天国から来たわんちゃん」を公開。
    次に1996年の「天使のわんちゃん」
    そしてこの「わんちゃんたちのクリスマスキャロル」が事実上長編3作目なんですが、これの1つ前にTVシリーズ版が存在します。

    TVシリーズは2作目の天使のわんちゃんの続編として制作されたため3作目はこれの内容を踏襲しています。しかしTVシリーズなんて普通番外編ですしアメリカですらマイナーな部類だったものを観ている人は少なく、初めて3作目を観た従来のファンは内容の矛盾に大混乱。

    特にこのベラドーナが理解不能なため私も最初観たとき意味不明でした。

    ベラドーナ初登場回↓



    犬笛の在り処を教えないけど計画の全貌をご丁寧に説明してくれるベラドーナは本当はいい子なんです。ただリア充行事のクリスマスが嫌いなだけなんです・・・かわいそうに・・・

    結局チャーリー達はベラドーナから犬笛の在り処を聞き出すことはできず落ち込みながら帰路に着く。その途中に天国の事務総長「アナベル」が現れベラドーナの計画を阻止するミッションを彼らに与える。さらに奇跡の力を持ったミラクルドッグタグというミッションの手助けも与えられた。しかし奇跡の力では犬笛の在り処を見つけ出すのに非力で工夫が必要だという。

    そこでチャーリーはクリスマスキャロルのやり方でカーフェイスを改心させようと思い付く。


    ドロボウを改心させようという考えですか。なるほど・・・
    いつも盗みまくってるチャーリーが言えた立場じゃないよね。
    2作目でもイッチーとか堂々と窃盗してました。

    テレビシリーズでもイッチーはともかくチャーリーはいかに人間から物を盗むかを終始考えてるようなキャラです。
    自分達が良ければいいんだなぁこの犬達・・・いい感じにクズっぷり発揮してます。

    その夜、カーフェイスはベッドの上でテレビを観ていた。するとなぜか自分が映っている番組を発見。司会者に扮したチャーリーはこれかそれぞれ鐘が鳴ったときカーフェイスを3つの過去に案内すると説明する。これがチャーリー達の計画の始まりだった。そして最初の鐘が鳴りクリスマスの過去のゴーストに扮したイッチーが現れる。

    そこで見た過去の世界には幼少のカーフェイスと母親の姿があった。さらにもう少し進んだ過去の思い出にカーフェイスが最初に飼われた家が現れる。カーフェイスはクリスマスの夜に飼い主から追い出された暗い過去を持っていた。

    最初の試みはただカーフェイスを怒らせただけのようにしか思えなかったが、直後に2人目のサーシャ扮する現在のゴーストが現れる。現在のゴーストが映し出す世界にはクリスマスを楽しむカーフェイスの部下キラーの姿があった。クリスマス嫌いなカーフェイスと違って本当は彼もクリスマスを楽しみたかったのだ。

    続いて場所はティミーの家に移る。
    そこには幸せそうに家族と過ごすティミーとマルサの姿があった。しかしマルサの家は貧しいため、いつかティミーを手放す必要がある。そのため寄付金で足の怪我が治らなければこれが彼最後のクリスマスになるだろうとゴーストに宣告された。

    続いて3人目である未来の世界のゴーストが現れる。
    そこで見た未来では知り合い達がカーフェイスがいなくなったことを祝う姿があった。カーフェイスがこの未来の意図をゴーストに質問するとゴーストはフードを取り、中からチャーリーが現れ償いの歌を歌い始める。


    このアニメに突っ込みどころは数え切れないほどありますけど、このアニメ最大の過ちはこの部分に尽きます。

    「カーフェイスはすでに1度死んでます」

    しかも天国にも出入り出来る、まさしく「天国から来たわんちゃん」。死なんて怖くないはずです。
    その時点でこのアニメのクリスマスキャロルが破綻してます。

    このシーンで3人目のゴーストのチャーリーが歌う“Clean Up Your Act”でこのアニメの挿入歌は全部です。
    ここまでで音楽はそう悪くない・・・と思うかもしれません。
    当然いい曲に決まってますよ。オリジナルじゃないんですから
    アニメ内で使用されている曲の多くは“Deck The Halls”(ひいらぎをかざろう)や“Joy to the world”(もろびとこぞりて)といった有名曲をほぼそのまま流用しています。



    それ自体は別に悪くないんですけど、それ以外の歌がどれもこれも微妙。特にカーフェイスの歌はなんというか・・・汚い。でもClean Up Your Actは陽気で良い歌です。クリスマスキャロルじゃなければ。

    歌が終わると場所は再びティミーの家に移る。
    そこで時計の針が深夜0時を指した時、ベラドーナの犬笛が吹かれてティミーは飼い主のプレゼントを持ち出してしまう。この未来の真実を知ったカーフェイスはゴーストに未来を変える手段を懇願し、「おまえ自身で導き出せ」と論される。

    するとカーフェイスは夢から覚め場所はベッドの上に戻った。時間はまだクリスマスイブ。
    カーフェイスは改心し、ベラドーナの計画を阻止しようと決心。その直後にベラドーナが現れ犬笛が隠されていたアルカトラズ島へ強引に移動させられる。

    そこにある巨大な犬笛は午前0時を指すとき雷のエネルギーにより蒸気機関で吹かれる物だった。ベラドーナに反抗できないカーフェイスはそのまま操作を任される。そして正午に笛が吹かれ街の犬達の洗脳が始まった。


    いやー、巨大な犬笛がまさかサンフランシスコ有数の極地の代名詞であるアルカトラズ島にあって、前作の悪役レッドと全く同じ所をひねりも無く再利用するとは想像できなかったなぁー。
    ありきたりすぎて意外な脚本をありがとう。

    ベラドーナの犬笛は蒸気機関で吹かれるそうです。でも動力源が雷。
    あんた火の悪魔でしょ、火おこせよ。

    カーフェイスは犬笛を止めようと機械によじ登り、避雷針と笛をショートさせることで犬笛を破壊。ベラドーナの計画を阻止することに成功した。

    これに憤慨したベラドーナはカーフェイス達を襲おうとする。
    するとそこにアナベルが現れ攻撃を阻止。ベラドーナは構わず巨大化して攻撃しようとするがアナベルの雪攻撃で沈黙。
    カーフェイスは改心し計画も阻止され、チャーリーの計画は成功したのだった。

    しばらくしてカーフェイスがチャーリー達の酒場に盗んだ物とクリスマスプレゼントを持って現れる。改心したカーフェイスはティミーに寄付金を恵んだことで仲良くなり、みんなに慕われる善人として生まれ変わったのだった。

    終わり


    このカーフェイスに感じることは
    「不良が改心してまともになった! 感動した!」と同じこと。
    つまり悪人が並になっただけでクリスマスキャロルでもなんでもない単純な話なんです。

    しかもこのアニメ最大の悪役はベラドーナであってシナリオ的に本当に改心させるべきはベラドーナ。
    「原作と違う」という理由で作品を貶すことはありません。しかしこのアニメは根本から間違ってます。天国から来たわんちゃんにしてもクリスマスアニメにしても。

    それと最後の「母親に会いに行く」と言うのもなんか変です。
    恐らく彼の母親が生きていた時代は1作目の1930年代なので、カーフェイスが1作目で死んで天国にいた時母親には会ってるはずです。

    どちらにしろ、母親に会うと言うなら天国に帰るって意味になります。ドラゴンボールもびっくりの死が軽~いアニメです。


    作画については言うことありません。TVシリーズとの差を考えればこのOVAは普通ですしキャラデザも大体一緒です。でもキャラの性格はTVシリーズの面白さを見事に削いでしまっています。例えばサーシャの性格が大人しすぎてTVシリーズの狂いっぷりが無いこと。チャーリーも善人すぎて違和感があります。カーフェイスのへたれっぷりは2作目からなので今更突っ込むことじゃありません。

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    でもこのアニメ良心はベラドーナ。笛が吹かれてるシーンとかなかなか可愛いくて、実際海外ではベラドーナの人気が高くアナベルよりも人気があるくらいです。それにティミーのかわいさもなかなか・・・

    ちなみにアナベルとベラドーナは声優が同じです。

    こういう「ほらクリスマスだよ~」的な安っぽいクリスマスアニメはよくある物ですけど、その中でもクリスマスキャロルをここまで台無しに出来たこのアニメはそれこそミラクルです。むしろこれが酷すぎて2作目の天使のわんちゃんが傑作にすら見えます。これがコケたおかげもあってTVシリーズは打ち切られて二度とADGTHの続編が出ることはありませんでした。

    まあ「ほらわんちゃんだよ~」って言われたら喜んで犬アニメ観ちゃうような私が言えたことじゃないかもしれませんけどね。
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    Author:MASA
    ディズニーなどの海外アニメが好き。特にバルトが大好き。本当に犬しか見てないわけではないけど動物キャラが好き

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